Karada Quest.

トレーニングを通して ビジネスパフォーマンスの最大化に挑戦するブログ。ここでいうビジネスパフォーマンス最大化とは「常に全力を発揮できる」ことを指します。全力を出せないのに成果も成長もありません。オフィスワーカーの皆様の為になる情報を発信できればと思っています!

【止めるところと動かすところ】知ってると知らないでは大違い!「意識する」ことの意味

トレーナーの大木です。

今日のテーマは「止めるところと動かすところ」です。筋肉というのは「縮む」という力を使って身体を動かします。この「縮む」という動きは二点が近づく動きとも言い換えることができます。二点が近づく場合、両方の点がお互い近づくこともありますが、身体においては安定した点に対して可動性の高い点が近づいていくことが基本です。つまり、動いてない点に向かってもう片方が近づく動きになるということです。

言葉だけだとわかりにくいので具体的な例を見て行きます。例えばアームカールだと上腕二頭筋という筋肉が収縮します。この時止まっている点は上腕骨の付け根、動いているのは前腕という事になります。

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筋肉を使うということは筋肉の始まりと終わりを近づけることを言います。専門用語で言うと「起始・停止」と言います。これを詳しく教えてくれるのが解剖学ですが、これを全部やろうとするとかなり時間がかかってしまうので代表的なエクササイズの止めるところ、動かすところをいくつか書いておきます。

プッシュアップ

動くところ:肩関節・肘関節

止めるところ:脊柱全体・股関節

 

シットアップ

動くところ:胸椎(胸)

止めるところ:骨盤

 

スクワット

動くところ:股関節、膝関節

止めるところ:脊柱全体

 

マウンテンクライマー

動くところ:股関節・膝関節

止めるところ:脊柱全体(主に腰椎)

 

これらを見ていて気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、脊柱は圧倒的に「安定」していた方がいい場合が多いです。それは止める側に入るということです。細かくいうと胸椎は結構動きますが、腰椎はほとんど安定です。そのために腹圧が必要になってくるということです。

そして動くところと止めるところは「関節」ごとに理解していただいた方がわかりやすいです。筋肉毎に考えると種類が多くなりすぎてしまいます。

止めている場所があるからそこに向かって収縮できる。筋トレをやるときに少し意識してみてください。効果がまるで変わります。